事業計画の全体像

皆さん、こんにちは。中小企業診断士の赤城正孝です。今回は、「小規模事業者持続化補助金」で採択を受けやすい事業計画の作成のコツについて、中小企業診断士の視点から解説します。
この補助金の申請には、経営計画書と補助事業計画書の作成が必要です。今回は、その全体像について説明します。
経営計画と補助事業計画の構成
経営計画と補助事業計画は、以下の内容で構成されています。
経営計画

経営計画書は、現在の経営状況や課題を分析し、今後の目標や具体的な戦略を記載する書類です。
経営計画を達成するために実施する手段が、補助事業計画という位置づけで、補助事業計画の上位計画が経営計画です。
経営計画書は以下のパートに分かれています。
- 企業概要
- 顧客ニーズと市場の動向
- 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
- 経営方針・目標と今後のプラン
補助事業計画

補助事業計画書は、経営計画に基づき、どのような事業に取り組むことで経営を持続化させるのか、その具体的な計画を示す書類です。
審査員は、この計画書に基づいて、あなたの事業の実現可能性、費用対効果などを総合的に判断します。
補助事業計画書は以下のパートに分かれています。
- 補助事業で行う事業名
- 販路開拓等(生産性向上)の取組内容
- 業務効率化(生産性向上)の取組内容
- 補助事業の効果
採択率を上げるポイント
採択を受けるためもっとも重要な点は、現在抱えている具体的な経営課題に対し、その課題を解決するために、なぜ今回の補助事業が必要なのかを示すことです。
補助事業がどのように課題解決に直結し、結果、経営を持続化につながるのか、ストーリーを論理的に構築しましょう。
次回以降の投稿では、経営計画や補助事業計画の各パートについて詳しく説明していきます。